映画「LION」LION/ライオン ~25年目のただいま〜🌟🌟🌟🌟
去年予告を見て以来 いまかいまかと公開を指折り数えた一本
インドの小さな街で兄とはぐれ1500キロに渡る電車での旅の末
齢たった5歳の少年が辿り着いたのは大都市カルカッタ
数ヶ月の路上生活を送った後 オーストラリアに貰われて行き
25年後グーグルアースで自分の生まれ故郷を探し出す実話です
Lion Official Trailer 1 (2016) - Dev Patel Movie
↓こっちは日本語訳付きですが短いので上に英語版も載せました
デヴ・パテル主演にインドときたらやっぱり
「スラムドッグ・ミリオネア」を思い出さずにはいられないですよ
あの映画を最初に見たときの衝撃は忘れ難いですが
あちらが急速な繁栄の裏に潜むインドの闇を映し出した
究極のエンタメ映画だとしたら
こちらは事実を丁寧になぞるドキュメンタリーのような一本でした
淡々とした流れに少々拍子抜けしたのは事実ですが
それでもこの映像の豊かさと出演者の演技力には
どうしたって文句のつけようがありません
特に子役の少年とその兄を演じた二人を始めとした
インド側のキャストには胸を打たれましたよ
インドのお母さん上手い…二コール・キッドマンも
とってもよかったけれど でもインドのお母さんには敵わないです
素朴だけれど愛に溢れた演技は 実際そこに存在したであろう
子を失くした母の愛に十分通ずるものがありました
個人的にはパテルやニコールよりも彼らにオスカーあげたいなぁ
映画の最後に事実の補足注釈が流れますが
そこにはぐれたお兄さんのことや 少年がいなくなってからも
町に残り続けたお母さんのその後の話などが載っていて
それを読むとハンカチ片手に鼻をかみつつ
人生の不思議を思わずにはいられません
そして隣で見ていたプチソラの感想はこんな感じ
「良かったけど ちょっと長かったね」
食べる物に困ることなくモノに溢れた13歳児には
きっとピンと来なかったのでしょう
どこで迷子になっても大人に一言をかければ(かけなくても)
すぐに誰かが助けてくれて親を見つけてくれる
たとえそれが1500キロ離れた街であろうとも…
そんな生活が当たり前の国ばかりではないというのを
垣間見るだけでも子供を連れて行く価値のある映画だと思います
日本公開は4月7日
ちなみに題名の「ライオン」は少年のインド名だそうです
5歳の少年は自分の名前を「Saroo-サルー」だと思い込んでいたのですが
実はヒンドューで「ライオン」を意味する「Sheru 」というのが
彼の本当の名前だったそうですよ
プチソラは言葉の遅い子供だったので
5歳の時に迷子になって25年後に帰ってきたら
間違いなく違う名前になっていただろうとフト思いました(笑)
映画「PASSENGERS」パッセンジャー 🌟🌟🌟🌟
昔は壊れたテレビを叩いて直すお父さんがよくいましたが
どうしても思い通りにならないものを叩いたらどうにかなると思うのは
人間の遺伝子に伝えられた性なのでしょうか?
また宇宙モノには甘いという声が聞こえてきそうですが…
ティーンエイジャー引き連れて見に行ってきました
あくまでお付き合いのつもりだったのに
とんでもなく感動してしまったのは 子供たちではなく
愛だの恋だのにすっかり縁遠くなってしまった
アラフォーのOBAちゃんだったのですよ✋
「YOU DIE I DIE !!」「あなたが死んだら私も死ぬわ〜!」
こんなクサいセリフに泣きそうになっちゃうなんて
感動スイッチ予想外にハードル低くて一体どうしたことでしょう
とはいえ 個人的にはとてもよく出来た脚本だと思ったのも事実です
批評家が聞いたらきっとナニ言っちゃってるの?なのでしょうが
だって本当に面白いんですよこれ
ところどころ挟まれるクリス・プラットの独り言みたいなつぶやきと
彼のシンプルで でも思わずホロっとくる行動は
どんな状況に置かれてもユーモアを忘れない人間が
一番強いということを思い出させてくれるし
そんな淡々と前向きで素朴なプラットに対し
強さと人間臭さをがっつり表現しきったローレンスも
魅力的なイケイケキャラがベストマッチな感じで
しかもこんなに恋してるローレンスは初めて見たような気がします
ブラッドリーよりもリアムよりもクリス・プラット…?
この熱演っぷりは彼女の好みによるところが大きいの?
勝手な想像ですが…
そしてストーリーはとってもシンプル
よその惑星に移住するために乗り込んだスペースシップに不具合が起き
本当だったら何年も冬眠するはずが惑星に着く前に起きてしまいます
ネタバレ回避でちょっと端折って
起きた二人とサイボーグバーテンダーの会話が面白いです
最先端の人工知能を搭載していると思われるサイボーグはとってもお利口で
なかなか粋なバートークを披露するのですが
そこはやっぱりサイボーグ
『あ、そのセリフはまずいんじゃないの〜!』って
思った瞬間にやっぱりやってしまいます
プログラミングの妙を思わず考えさせられる
便利で不便な未来の社会
「ロボットは人を超えられない」
昭和生まれお気に入りのセリフが思わず口をついて出そうになります
そんな未来の矛盾がそこかしこに出てくるのは
映画だからといえばそれまででしょうが
なさそうでありそうな未来図にはワクワクが抑えきれません
だからありえないラストに「それなら最初から…」なツッコミも
こういう映画には野暮というものでしょう
とにかく心を空っぽにして
もしこんな未来があったら
こんなシチェーションでこんな出会いがあったらと
ただひたすらそんなことを想像しながら見てみたら
きっと「本当に大事なもの」が現れてくる
そんなココロオドル一本だったと思います
日本公開は3月24日だそうです
カップルで見に行くのはもちろんですが
おひとり様で心をクレンジングするのもアリかと思いますよ
映画「LA LA LAND」ラ・ラ・ランド 🌟🌟🌟⭐️
久しぶりに映画館へと足を運びました
だってライアン・ゴズリングとエマ・ストーン!
これ見落とすわけにはいきませんよ
しかもミュージカル…「私のために作ってくれた これ?」
と思ったのは私だけではないでしょう
さて 「ラブ・アゲイン」以来の共演が吉と出るか凶と出るか
期待に胸を膨らましつつ見てきた感想は…
切ない…二人の関係がなんとも切な過ぎる
でも それ以上に エマ以上に ストーリー云々以前に
ライアン・ゴズリングがチャーミング過ぎる!
ピアノ弾いてタップ踏んでそれだけでも悶絶ものなのに
80年代のバンドボーイみたいな衣装やヒップホップな衣装まで
どうしてそんなに何着ても似合っちゃうの?
歌も演技も決して上手いとは思わないけど
そんなことは彼に限って些細な問題に過ぎず
もうこの映画のこの雰囲気はライアンじゃなくちゃダメダメで
あのエマ・ストーンですら今回は単に口と目の大きい
騒がしい女優くらいにしか思えないのだから
この映画は実は私のためではなくライアンのために
作られたって言われたって そりゃそうだよね〜って
誰しもが納得するんじゃないかと思えるくらい
それくらいライアン・ゴズリングを鑑賞するための一本でした
少々空回りな感じのオープニングや
クラシックを意識し過ぎたストーリー展開に
素直に入っていけない部分もあるにはありましたが
やっぱり星空のお散歩はロマンティックだし
何よりこの音楽に心を動かされない人はいないと思います
日本公開は2月24日から
最近ココロが渇いてるなぁと感じている方 必見です
シルク・ド・ソレイユに於ける出初式と褌の話
シルクの公演で「フンドシ」を拝める日がやって来るなんて…
人生長生きしてみるものですね
遅くなりました
明けましておめでとうございます
先ほどブリスベンの公演から帰ってきました
今夜観に行ってきたのは「江戸火消しの出初式での梯子乗り」
…ではなくシルク・ド・ソレイユの公演「KOOZA」です
この写真はだから間違いです
だけどあの演目は絶対ここから着想を得ているに違いない!
と思った演目が一つあったのですよ
実際は梯子ではなく椅子を何段も積み上げていたのですが
その積み上げた椅子の上でまさにこの上の絵にあるような
パフォーマンスを褌一丁に脚総刺青(西洋タトュー?)の
アジア系お兄さんが黙々とこなしていたのです
「これって出初式?」ってツッコミたかったのは
会場中おそらく私一人だけだったと思いますが
これが日本公演だったらおそらく諸先輩方と
同じ気持ちを共有できたでしょう
それくらい衝撃的且つ印象的なパフォーマンスでした
さてこんなふうに言っちゃうとまるで
褌姿だけ見に行ったみたいですが
実際の公演はそれはそれで素晴らしかったです
一体人というのはどこまで人間離れした技を
繰り出すことが出来るのか
なんとなく観たことのある演目だと舐めてかかれば
とんでもなくアップデートされた綱渡りだったり
車輪の中で人が回る人間ハムスター?と笑っていたら
いきなりトンデモなく危険な行為を始めたり
思わず息を呑むようなパフォーマンスが次から次へと
繰り広げられ気がつけばあっという間の3時間
今時のサーカスってこんなにエクストリーム色が
強くなっていたのだと改めて感心しきりでした
公演終了後「いや〜面白かったね〜このサーカス!」
って何かが違う…ただのサーカスじゃないよ
「これ シルク・ド・ソレイユだよ…」
そう 唯一残念だったのは
あの不思議な本の中に彷徨い込んでしまったような
ミステリアスで幻想的なシルク独特の雰囲気が
今回はとても薄かったことです
ホリデーシーズンで子供にも楽しめるという
配慮だったのかもしれないけれど
これだったらクオリティの高いサーカスを観るのと
そんなに変わらないのかもしれない?
ともフト思いました…
でもね このクーザマンが一人で本当にたった一人で
「シルク・ド・ソレイユ」色を最初から最後まで
全身で表現していて それが筆舌に尽くしがたいほど
素晴らしかったのですよ
だから彼に免じて今回は許します
次回は彼をあと五人くらい増やしてくれたらもう言うことないです
ブリスベン空港近くのスカイゲートで1月8日まで公演しています
さすが世界のトップレベルと目を見張るようなパフォーマーばかりなので
ご興味のある方は是非
バカな子ほどかわいいという話
我が娘の話ではありません
困ったちゃんの “Siri” のお話です
現在自宅で使っているPCはMacBook Airなのですが
せんじつOSのアップデートが来ていたので
深く考えずにアップデートしたところ
もれなくSiriが一緒にやって来ました
普段もアイフォンでそんなに使っているわけではないのですが
なんとなくPCの右上にちんまり座しているので
たまにお天気を聞いたり メールを開いてもらったり
どうということのない使い方をしていたのです
ところがOSのアップデートに伴い印刷機能の不具合が
今日発覚したのですよ
「おお Siriよ 今こそ君の出番だ 助けてちょーだい!」
とばかりに話しかけたところ こんな答えが…
ガックリしたことはしましたが
この楽天的な性格は嫌いになれない…というより笑いました
色々調べた結果 印刷不具合は結局直らないようなので
OSをダウングレードするしかなさそうでしたが
そうしたらSiriがいなくなっちゃうじゃないですか!
うーん 困りましたね…
バカな子ほどかわいいと言いますが
まさかこんなジレンマに陥るとは…
Siriを失わずに印刷機能を戻す方法
どなたかご存知でしたら是非ご教示ください
お待ちしております
クリスマススピリット
世の中誰しも「この人ちょっと苦手」という人がいますよね
私もいました
昨日まで…
そんな「ちょいニガ」な人が今日
「もしかして そんなに悪くないこの人?」
にアップデートされたんですよ!
なんででしょうね
実はそういうこと たま〜にあります
「いい人だと思ったのに…よよよ」
なんてパターンは比較的少なく どちらかというと
「付き合いにくいと思っていたのに…意外といい人だこの人!」
なんてことの方が多いです
で今日の今日まで私は人を見る目がない…と思っていました
でも気がついたんですよ
私の人を見る目がないんじゃなくて
自分が変わった時に相手も変わったんだってことに
こんな歳になるまでそんなことにも気づかないなんて
我ながら愚かな話ですね
英語には「クリスマススピリット」という言葉があります
直訳は「クリスマス精神」ですが
要は一年で一番うきうきと心踊るシーズンに
自分だけではなく周りも一緒に幸せになりましょう
というスピリットです
教会に寄付をしたりボランティアに精を出したりするのも
「クリスマススピリット」ならば
嫌いな誰かに優しい言葉をかけることが出来たり
許せないと思っていたあの人を許せてしまったりするのも
「クリスマススピリット」
「自分が笑えば相手も笑う」という単純な図式が
思いの外簡単に手に入ってしまったのも
きっと「クリスマススピリット」のおかげなのでしょう
一年で一番忙しいこの季節
あれもしなくちゃこれもまだだと焦っていたら
娘プチソラがまさかの発熱
連日の高熱が一週間以上続き
普段人並みはずれて元気なだけに
心配で眠れぬ夜を過ごしましたが
ようやく熱も下がり落ち着きました
これもクリスマスの神様の「ゆっくり休みなさい」
ってメッセージなのかもしれません
それなのに夜中にブログ綴ってる場合じゃありませんね
明日もクリスマススピリットが十分発揮できるよう
今夜はもう寝ましょう
では おやすみなさい
これは昨日焼いた「カボチャのパイ」です
レシピを載っけようと思って写真を撮りましたが
一口食べたら甘すぎるし柔らかすぎる…
後日レシピ改良してリベンジします!
お父さんだって頑張るよ
週末サンシャインコーストへ行ってきました
車で2時間半くらい北上したところにある有名なリゾート地です
白い砂のきれいなビーチがずっと続いていますが
今回の目的は実はビーチではありません
クーラムビーチから10分ほど内陸に入ったところにある
「OZ SKI RESORT」という人工レイクで行われる
水上スキーの試合のためにやってきました
ハイウエイを降りて「こんなとこでいいの?」
と心配になりつつ工場地帯の中を車を走らせていたら
おお ありましたよ これこれ
…って違う違うここじゃない
これはこれでものすごく楽しそうだけど
今日は水上スキーの試合なんですよ
こんなところで遊んでいる場合じゃありません
「あっちで遊びたいなぁ…」
って気持ちは分かるけど今日は棟梁の番ですよ
我慢してくださいね
なんて言ってたら同じレイクで試合が始まりました
人工レイクと言ってもかなり大きいです
何にもない工場地帯にいきなり出現する巨大レイクですが
周りは緑と山に囲まれてなかなかいい雰囲気です
試合は3種目
スラロームとトリックとジャンプです
運営がしっかりしているようで進行もスムーズで気持ちがいいです
水上スキーの試合はディヴィジョンで分かれているので
同じディヴィジョンの場合は大人も子供も一緒に滑ります
そして子供たちがまた上手いのです
ビョンビョン跳んでいる子供たちを見ていると
浅田真央ちゃんが大人になってから跳べなくなったのも
仕方がないなぁという気持ちになりました…
私たちが今回泊まったのはクーラムビーチというところ
サンシャインコーストはプチソラの試合でたまに来ますが
クーラムビーチに泊まったのは初めてです
ビーチ前のストリートには洒落た雑貨や洋服を扱う
セレクトショップなどもあったりして
週末旅行には悪くないと思いました
近くには有名なEumundiマーケットなどもあるので
ゴールドコーストに長居できるようなら
ここまで足を延ばすのも楽しいかもしれませんね