叫ばなくなったら見えてきたもの
会場に着いたのは朝の6時半ですがビーチは
既にそれぞれのチームのテントで一杯です
下はアンダー11から上はアンダー15まで
ゴールドコースト中から子供達が集まってきます
ライフセービング協会というのは
基本寄付とボランティアベースで成り立っているので
親が何もしないという訳にはなかなかいきません
海の中で子供達を見守るウオーターセーフティや
クラブのチームマネージャーなども殆ど親の仕事です
私は去年オフィシャルズの資格を取りましたが
これにはマーシャルや審判など
試合の流れをスムーズにするための
仕事全般が含まれます
今日はゴールでのジャッジと誘導の担当でした
オフィシャルの仕事についていると
当然ですが特定の子供の応援というのができません
子供達が走ったり泳いだりしている側では
それぞれの親が大きな声で声援を送っています
私も一昨年までは人一倍大きな声で声援を送っていた一人です
さて叫ばなくなって見えてきたのは子供達の姿でした
どの子供も本当に一生懸命に走って泳いでボードを漕いできます
だれも手を抜いたりしていません
倒れそうになってゴールに帰ってくる子供達を見ていると
これ以上頑張れというのは酷なような気がしてきます
以前は自分の子供しか見ていなかったので
もっと早く泳げたんじゃないか
もっと力が出せたんじゃないかと
試合後にハッパをかけたりしていましたが
オフィシャルズの仕事をするようになってからは
簡単に「もっともっと」が言えなくなりました
だって本当にみんな必死なんですよ
子供達は十分にに力を出し切っているのです
試合後に叱られている子供を見たりすると
「ならばオマエがやってみろ!」と言いたくなります
まあライフセイバー上がりのお父さんやお母さんも
多いので実際にやったらスゴイのかもしれませんが…
プチソラが一昨日こんなことを言いました
「トレーニングだけじゃつまらない やっぱり試合が一番面白い!」
なんだかとっても嬉しくなりました
母はメダルなんか取れなくてもいいから
その気持ちを持ち続けて欲しいと思いましたよ