ピアソラ日記

徒然なるままに…南半球より

映画「SULLY」ハドソン川の奇跡 🌟🌟🌟🌟

 

 

クリント・イーストウッド監督が

主役にトム・ハンクスを起用!

盆と正月がいっぺんに来たみたいな映画です

 

 

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映画『ハドソン川の奇跡』予告編

 

 

さてやっと見てきました

2009年にニューヨークのハドソン川

不時着したパイロットの実話ですが覚えていますか?

残念ながら私は全く記憶にありません

たったの7年前だというのに困りますね

 

そう「不時着」なのです「墜落」ではなく

パイロットのサリーが繰り返し伝えるのですが

わかってもらえません

 

挙げ句の果てには40年以上培ってきた経験も勘も

コンピューターのコンシスタントなデータの前では

役に立たないくらいのことを言われてしまうのです

 

 

これちょっと悔しくないですか?

私はすごく悔しい

とはいえ一瞬自分を疑ってしまうサリーの気持ちも

実はものすごく良くわかります

 

 

だって良くも悪くもヒューマンだもの

自信も迷いも混み混みで一己の人間です

 

 

全く好きではないですがメディアに叩かれまくった

鳥越俊太郎氏もこんな気持ちだったのじゃないかと

一瞬同情しそうにまでなりましたよ

 

それくらいなんだか納得のいかない

でも頭のどこかでは155人の命を預かる

パイロットとしたら当然踏むべき手順と自分を納得させつつ

審議が繰り返されるのを不愉快な気持ちで眺めていました

 

でもそのままでは終わりません 

「YES!」とガッツポーズをしたくなるような

どんでん返しもしっかり用意されているので

ここで「こんにゃろー」と思うのも

イーストウッド監督の思惑通りなのでしょう

 

ラストには イーストウッドならではの脚色?

と思わず勘ぐりたくなる粋な笑いも用意してあって

大変気分良く映画館を後にすることができました

 

 

ところで先日こんな記事を目にしました

こうなるともういいことも悪いこともすべてひっくるめて

人工知能が活躍する社会が遠くない将来やってきます

 

jp.techcrunch.com

 

 

 

人ではなくAI(人工知能)が飛行機を飛ばし

緊急時のジャッジをする日もやがては来るのでしょうが

ファーストオフィサーの飛ばしたジョークを

口に出来るようになるのはまだまだ先でしょうね

 

「君まだまだ修行が足らんよ」

生きているうちにこの言葉をAIにかけたいものです