ピアソラ日記

徒然なるままに…南半球より

ハプニングに見舞われたオスカーの話

 

昨日放映されたオスカーです

最優秀作品賞が間違って発表されるというハプニングがありました

 

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どうやら間違えた封筒がプレゼンターに渡されたようですが

この映像を見るとウォーレン・ビーティーが

封筒の中身を見て戸惑っているのがわかります

プレゼンターって予め受賞者が分かっているんですね

知らなかったなぁ…

 

棟梁は「今頃何人か首飛んでるな」と言っていましたが

まさにヒューマン・エラーの見本みたいな話で

「だから封筒に紙なんて前時代的なものを使うのを反対したんだ!」

なんてセリフがどこからか聞こえてきそうな昨夜のハリウッドでした

 

来年のプレゼンターがアイパッドを持って登場しないことを願うばかりです

 

 

さて肝心の受賞作「ムーンライト」ですが

司会のジミー・キンメルが冒頭「誰も見ていない」と茶化しましたが

こちらでも本格的な上映は3月からです

 

マハーシャラ・アリが助演男優賞を受賞しただけでなく

他部門でもノミネートされていたので

何度か短い映像が映し出されましたが

数秒とはいえインパクトのある力強い作風に

これが作品賞を取るだろうと思った方も少なくないと思います

 

かくいう私もその一人

監督賞は話題作に

作品賞は社会的に意義のある作品に

脚本賞は映画をこよなく愛する映画好きのために

 

こんなところがオスカーの最近の傾向に思えるので

「ラ・ラ・ランド」が監督賞を取った時には

「ムーンライト」チームは心の中でガッツポーズしていたと

勝手に想像します

 

それだけにスンナリ受賞させてあげたかったなぁ…

と今回のハプニングを恨めしく思いましたよ

 

日本公開は4月だそうです

私もまだ見ていませんが トレーラーを見たところ

一体どうしてこの映画を見落としていたのかと

我が身を責めたいくらい私好みな作品でした

公開を楽しみに待ちましょう

 

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ちなみに他の受賞作はこちらで👇

2017年 第89回 アカデミー賞特集 - 映画のことなら映画.com

 

 

 

 

 

 

映画「MANCHESTER BY THE SEA」マンチェスター・バイ・ザ・シー🌟🌟🌟🌟⭐️

 

ああ…心を鷲掴みにされてギュって絞られた感じです

見終わった後映画館の椅子からしばらく立ち上がれない…

そんな一本でした

 

まだ見ていない候補作も何本かありますが

個人的にはこれがマイオスカーでしょう

 

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ベン・アフレックの弟 ケイシー・アフレックが主演です

兄の訃報を告げられ故郷に帰ってきた弟を待っていたのは

兄の残した一人息子の後見を託すという遺言状

 

ボストンで便利屋のような仕事をしているリー(ケイシー・アフレック)は

喧嘩っ早くて愛想なし

何を考えているのさっぱり掴めないまま物語は進行するので

兄の死を悲しんでいるのかどうかすらも解りません

 

私はトレーラーをサクッと見ただけだったので

いきなり前後する話の成り行きに

一体この映画はどこから面白くなるのかと

少々気を揉みましたが 全くの杞憂に終わりました

 

リーがなぜそういう性格なのかは後でおいおい分かってきますが

それよりもこの甥っ子との掛け合いが見事です

子供と大人の狭間で戦っている15歳の少年のセリフは

一つ一つが大変リアルで その生意気さにリーは翻弄されるものの

フイに見せる少年らしさに今度は扱い方がわからなくなる

 

もうねこの塩梅がたまらなくいいのですよ

「笑いながら号泣」みたいな具合になっちゃう

それも結構な頻度で笑わせられるし泣かせられるので

ちょっと忙しいですよ

 

特に盛り上がるシーンもなければ

ラストに「意外な展開」なんてのも待っていません

だけれども全編を通して流れるクラシックと

この海辺の街並みが見終わってからもしばらく胸に残る

このままこの椅子に座ってもう一度最初から見たい…

そんなふうに思える映画に出会えたことがとても嬉しいです

 

作品賞だけはなく ケイシーは主演男優賞候補に

元妻役のミシェル・ウィリアムズと甥っ子役のルーカス・ヘッジズも

共に助演男優賞助演女優賞の候補に挙がっています

日本公開は5月だそうですよ

 

オスカー発表前に見る候補作は多分これが最後でしょう

映画ブログが続きましたが

長々とお付き合い頂きありがとうございました

 

 

 

 

映画「HIDDEN FIGURES」ヒドゥン・フィギュアズ(原題)🌟🌟🌟🌟

 

こちらもオスカーノミネート作品の一本です

13歳のプチソラが見終わって一言

「あの人かっこよかったね〜💕」と指したのはなんと…!

 

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ケヴィン・コスナー!」

 

イマドキ13歳女子にまでアピールするなんて

未だ往年の輝きを失っていないのね…

と変なところで感心しましたが

肝心の映画の方も楽しかったですよ

 

1960年代にNASAの計算室で働き始めた

黒人女性の葛藤と活躍を描いた実話です

 

「1961年に二グロ女性3人が白人警官の車をチェイスするなんて

これって飛んでもない奇跡だわ!」

 

上に貼ったトレーラー中で交わされるジョークですが

まさにこの言葉に代表されるように

黒人女性がNASAで働くこと自体まだまだ

周囲が認知も許容もしていない時代なので

カラードピープル(有色人種)用のトイレが別になっていたり

男性ばかりの課でコーヒーメーカーを別に設けられたり

「この部屋で黒人を採用するのは初だから私に恥かかせないでちょうだいよ」

なんて憎らし〜ことを白人女性上司に言われてしまったりします

ちなみにこの嫌らしい上司を演じているのは

スパイダーマン」や「マリー・アントワネット」の

カースティン・ダンスト…初めて目にする彼女のハマリ役です

 

彼女達がいなかったらNASAは無能な白人だらけ

みたいな設定はこれはこれで可笑しいのですが

実際は当然そこまで酷く無かったのでしょう

 

去年の「白人オスカー」に対するちょっとした

リベンジ作品に取れないこともないですが

ファレル・ウィリアムズの軽妙な音楽で幕を開けるこの作品は

ハリウッドらしいエンタメ性に溢れていて

そうそうケヴィン・コスナーはやっぱりこうでなくっちゃ!

みたいな分かり易く高揚感を煽るシーンもいっぱいあって

久しぶりに「オスカー映画」らしい一本だったと思います

 

日本公開は残念ながらまだ未定だそうです

日本人にも絶対に受ける一本だと思うので公開が待たれますね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映画「HACKSAW RIDGE」ハクソーリッジ

 

先日発表されたオスカー

ベストピクチャーノミネーション9本のうちの一本です

随分前に見たものの気乗りせずにアップが遅れました

理由はですね…

 

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なんででしょう…

別に長く感じた映画ではなかったけれど

きっともう二度と見ないだろうなぁ…

と思った一本だったからでしょう

 

「汝殺すなかれ」を胸に戦争に趣いた

パトリオット精神高きクリスチャンの青年が

武器携帯を固辞し 敵を殺すことなく

衛生兵として戦場で仲間の兵士を救った話です

 

この映画の中にはきっと私が一生かかっても理解できない

クリスチャ二ティや精神論のようなものが詰まっていて

そういうものに触れることのできる人や

もしくは我が娘プチソラのように 

「すごいね〜本当にこんなにいっぱい助けたのかな〜!?」

なんて素直に感動できちゃう人が

「面白い!」と思える一本なのでしょう

 

ゾンビ映画もかくやと思われるスプラッターシーンや

軽口を叩きながら壕の中をうろつく日本兵のシーンなどに

どうしても引いちゃうのよ…なんて

細かいことを言っていたら絶対楽しめないので

ここは一つガーフィールドのフォレスト・ガンプ

単純に楽しむべきなのでしょう

 

こちらも実話をベースにしたものなので

最後に本人のコメントなども出てきます

本人の語りが生かされたシーンなどもあって

だから「評価しない一本」なんて言いたくないけれど

地味だけれど戦争の悲惨さを両サイドから撮った

イーストウッドの「硫黄島からの手紙」なんかと比べてしまうと

どうしても手放しで称賛できなかった一本でした

 

 

 

映画「LION」LION/ライオン ~25年目のただいま〜????

 

去年予告を見て以来 いまかいまかと公開を指折り数えた一本

 

インドの小さな街で兄とはぐれ1500キロに渡る電車での旅の末

齢たった5歳の少年が辿り着いたのは大都市カルカッタ

数ヶ月の路上生活を送った後 オーストラリアに貰われて行き

25年後グーグルアースで自分の生まれ故郷を探し出す実話です

 

http://media.vanityfair.com/photos/570fbc1f4ec64126219431c7/master/h_1440,c_limit/lion-movie-poster-dev-patel.jpg

 

 


Lion Official Trailer 1 (2016) - Dev Patel Movie

 

↓こっちは日本語訳付きですが短いので上に英語版も載せました

 

youtu.be

 

 

デヴ・パテル主演にインドときたらやっぱり

スラムドッグ・ミリオネア」を思い出さずにはいられないですよ

あの映画を最初に見たときの衝撃は忘れ難いですが

あちらが急速な繁栄の裏に潜むインドの闇を映し出した

究極のエンタメ映画だとしたら

こちらは事実を丁寧になぞるドキュメンタリーのような一本でした

 

淡々とした流れに少々拍子抜けしたのは事実ですが

それでもこの映像の豊かさと出演者の演技力には

どうしたって文句のつけようがありません

特に子役の少年とその兄を演じた二人を始めとした

インド側のキャストには胸を打たれましたよ

インドのお母さん上手い…二コール・キッドマンも

とってもよかったけれど でもインドのお母さんには敵わないです

素朴だけれど愛に溢れた演技は 実際そこに存在したであろう

子を失くした母の愛に十分通ずるものがありました

個人的にはパテルやニコールよりも彼らにオスカーあげたいなぁ

 

映画の最後に事実の補足注釈が流れますが

そこにはぐれたお兄さんのことや 少年がいなくなってからも

町に残り続けたお母さんのその後の話などが載っていて

それを読むとハンカチ片手に鼻をかみつつ

人生の不思議を思わずにはいられません

 

そして隣で見ていたプチソラの感想はこんな感じ

「良かったけど ちょっと長かったね」

食べる物に困ることなくモノに溢れた13歳児には

きっとピンと来なかったのでしょう

 

どこで迷子になっても大人に一言をかければ(かけなくても)

すぐに誰かが助けてくれて親を見つけてくれる

たとえそれが1500キロ離れた街であろうとも…

そんな生活が当たり前の国ばかりではないというのを

垣間見るだけでも子供を連れて行く価値のある映画だと思います

 

日本公開は4月7日

ちなみに題名の「ライオン」は少年のインド名だそうです

5歳の少年は自分の名前を「Saroo-サルー」だと思い込んでいたのですが

実はヒンドューで「ライオン」を意味する「Sheru 」というのが

彼の本当の名前だったそうですよ

 

プチソラは言葉の遅い子供だったので 

5歳の時に迷子になって25年後に帰ってきたら

間違いなく違う名前になっていただろうとフト思いました(笑)

 

 

 

 

 

映画「PASSENGERS」パッセンジャー ????

 

昔は壊れたテレビを叩いて直すお父さんがよくいましたが

どうしても思い通りにならないものを叩いたらどうにかなると思うのは

人間の遺伝子に伝えられた性なのでしょうか?

 

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映画 『パッセンジャー』 予告

 

 

また宇宙モノには甘いという声が聞こえてきそうですが…

ティーンエイジャー引き連れて見に行ってきました

 

あくまでお付き合いのつもりだったのに

とんでもなく感動してしまったのは 子供たちではなく

愛だの恋だのにすっかり縁遠くなってしまった

アラフォーのOBAちゃんだったのですよ✋

 

「YOU DIE I DIE !!」「あなたが死んだら私も死ぬわ〜!」

 

こんなクサいセリフに泣きそうになっちゃうなんて

感動スイッチ予想外にハードル低くて一体どうしたことでしょう

とはいえ 個人的にはとてもよく出来た脚本だと思ったのも事実です

批評家が聞いたらきっとナニ言っちゃってるの?なのでしょうが

だって本当に面白いんですよこれ

 

ところどころ挟まれるクリス・プラットの独り言みたいなつぶやきと

彼のシンプルで でも思わずホロっとくる行動は

どんな状況に置かれてもユーモアを忘れない人間が

一番強いということを思い出させてくれるし

そんな淡々と前向きで素朴なプラットに対し

強さと人間臭さをがっつり表現しきったローレンスも

魅力的なイケイケキャラがベストマッチな感じで

しかもこんなに恋してるローレンスは初めて見たような気がします

 

ブラッドリーよりもリアムよりもクリス・プラット…?

この熱演っぷりは彼女の好みによるところが大きいの?

勝手な想像ですが…

 

そしてストーリーはとってもシンプル

よその惑星に移住するために乗り込んだスペースシップに不具合が起き

本当だったら何年も冬眠するはずが惑星に着く前に起きてしまいます

 

ネタバレ回避でちょっと端折って

起きた二人とサイボーグバーテンダーの会話が面白いです

最先端の人工知能を搭載していると思われるサイボーグはとってもお利口で

なかなか粋なバートークを披露するのですが

そこはやっぱりサイボーグ

『あ、そのセリフはまずいんじゃないの〜!』って

思った瞬間にやっぱりやってしまいます

 

プログラミングの妙を思わず考えさせられる

便利で不便な未来の社会

「ロボットは人を超えられない」

昭和生まれお気に入りのセリフが思わず口をついて出そうになります

そんな未来の矛盾がそこかしこに出てくるのは

映画だからといえばそれまででしょうが

なさそうでありそうな未来図にはワクワクが抑えきれません

 

だからありえないラストに「それなら最初から…」なツッコミも

こういう映画には野暮というものでしょう

とにかく心を空っぽにして

もしこんな未来があったら

こんなシチェーションでこんな出会いがあったらと

ただひたすらそんなことを想像しながら見てみたら

きっと「本当に大事なもの」が現れてくる

そんなココロオドル一本だったと思います

 

日本公開は3月24日だそうです

カップルで見に行くのはもちろんですが

おひとり様で心をクレンジングするのもアリかと思いますよ

 

 

 

 

 

 

 

映画「LA LA LAND」ラ・ラ・ランド ???⭐️

 

久しぶりに映画館へと足を運びました

だってライアン・ゴズリングエマ・ストーン

これ見落とすわけにはいきませんよ

 

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「ラ・ラ・ランド」本予告

 

 

しかもミュージカル…「私のために作ってくれた これ?」

と思ったのは私だけではないでしょう

さて 「ラブ・アゲイン」以来の共演が吉と出るか凶と出るか

期待に胸を膨らましつつ見てきた感想は…

 

切ない…二人の関係がなんとも切な過ぎる

でも それ以上に エマ以上に ストーリー云々以前に

ライアン・ゴズリングチャーミング過ぎる

 

ピアノ弾いてタップ踏んでそれだけでも悶絶ものなのに

80年代のバンドボーイみたいな衣装やヒップホップな衣装まで

どうしてそんなに何着ても似合っちゃうの?

 

歌も演技も決して上手いとは思わないけど

そんなことは彼に限って些細な問題に過ぎず

もうこの映画のこの雰囲気はライアンじゃなくちゃダメダメで

あのエマ・ストーンですら今回は単に口と目の大きい

騒がしい女優くらいにしか思えないのだから

この映画は実は私のためではなくライアンのために

作られたって言われたって そりゃそうだよね〜って

誰しもが納得するんじゃないかと思えるくらい

それくらいライアン・ゴズリングを鑑賞するための一本でした

 

少々空回りな感じのオープニングや

クラシックを意識し過ぎたストーリー展開に

素直に入っていけない部分もあるにはありましたが

やっぱり星空のお散歩はロマンティックだし

何よりこの音楽に心を動かされない人はいないと思います

 

日本公開は2月24日から

最近ココロが渇いてるなぁと感じている方 必見です