ピアソラ日記

徒然なるままに…南半球より

映画「HIDDEN FIGURES」ヒドゥン・フィギュアズ(原題)🌟🌟🌟🌟

 

こちらもオスカーノミネート作品の一本です

13歳のプチソラが見終わって一言

「あの人かっこよかったね〜💕」と指したのはなんと…!

 

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youtu.be

 

 

 

ケヴィン・コスナー!」

 

イマドキ13歳女子にまでアピールするなんて

未だ往年の輝きを失っていないのね…

と変なところで感心しましたが

肝心の映画の方も楽しかったですよ

 

1960年代にNASAの計算室で働き始めた

黒人女性の葛藤と活躍を描いた実話です

 

「1961年に二グロ女性3人が白人警官の車をチェイスするなんて

これって飛んでもない奇跡だわ!」

 

上に貼ったトレーラー中で交わされるジョークですが

まさにこの言葉に代表されるように

黒人女性がNASAで働くこと自体まだまだ

周囲が認知も許容もしていない時代なので

カラードピープル(有色人種)用のトイレが別になっていたり

男性ばかりの課でコーヒーメーカーを別に設けられたり

「この部屋で黒人を採用するのは初だから私に恥かかせないでちょうだいよ」

なんて憎らし〜ことを白人女性上司に言われてしまったりします

ちなみにこの嫌らしい上司を演じているのは

スパイダーマン」や「マリー・アントワネット」の

カースティン・ダンスト…初めて目にする彼女のハマリ役です

 

彼女達がいなかったらNASAは無能な白人だらけ

みたいな設定はこれはこれで可笑しいのですが

実際は当然そこまで酷く無かったのでしょう

 

去年の「白人オスカー」に対するちょっとした

リベンジ作品に取れないこともないですが

ファレル・ウィリアムズの軽妙な音楽で幕を開けるこの作品は

ハリウッドらしいエンタメ性に溢れていて

そうそうケヴィン・コスナーはやっぱりこうでなくっちゃ!

みたいな分かり易く高揚感を煽るシーンもいっぱいあって

久しぶりに「オスカー映画」らしい一本だったと思います

 

日本公開は残念ながらまだ未定だそうです

日本人にも絶対に受ける一本だと思うので公開が待たれますね